心豊かで静かな「香道」
2021/01/19
茶道、華道はよく知られていますが、
香木を焚いて香りを楽しむ芸道「香道」をご存じでしょうか?
香道では香りを嗅ぐのではなく「聞く」のです。
香木はインドや中国から仏教と共に伝来し、
奈良時代には寺院で香木が盛んに焚かれはじめます。
平安時代になると貴族たちが香を焚き優雅な生活を送るようになり、
その後、室町時代後半、三條西実隆 によって御家流と志野流の2大流派が誕生します。
香道の楽しみ方は、焚く、聞くの他に、組香という遊びがあります。
数種類の香を組み合わせて焚き、その香を聞き分ける遊びで、
季節、文学、名所などのテーマにそって数千種類が存在します。
主席がテーマを選び、どの香かわからないように焚き、
それを容人は聞き当てて主席の趣向を楽しみます。
香道は「静」と「嗅覚」を研ぎ澄ます繊細で美しい文化です。
今年は静かに自分と向き合う習い事を何か始めてみてはいかがでしょうか?
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