【コラム】一度は閉鎖された昭和基地
2019/02/27
南極にある昭和基地は天体や生物学などの様々な観測を行う日本の観測基地です。
実はこの昭和基地、一度閉鎖された過去を持っています。
昭和基地が開設されたのは1957年の1月。
そのきっかけとなったのが、1951年に提唱された国際地球観測年です。
これは国同士が協力して地球の気象や自然科学について調べるというもので、
日本も参加の意思を示した結果、南極の観測という形で参加しました。
そんな昭和基地ですが、「国際地球観測の分担責任を果たした」という理由で、
開設から5年後の1962年2月に一時閉鎖となってしまいます。
その後、南極研究科学委員会(SCAR)や専門家が観測の再開を強く望んだことから、
4年後の1966年1月に再開を果たしました。
現在では自然エネルギーや隕石、南極特有の生物(ペンギンやアザラシなど)や
植物の研究も行なっており、日本にとっても非常に重要な観測基地となっています。
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