日本の美しい伝統色
2020/10/15
秋は日が暮れるのがどんどん早くなり、気が付くと西の空が真っ赤に染まっていることも。
空気が澄み、夕焼けも特に美しいといわれています。
日本人は古来から独特の感性で色に名前をつけてきました。
日本に古くからある色のことを伝統色といい、
古くは奈良・平安時代から使われている色もあります。
夕暮れの空の色を表す「茜色」は植物のアカネの根が黄赤色なので赤根と呼ばれ、
その染料の色に由来しています。
「金糸雀色(かなりあいろ)」は、島のカナリアの羽の色が由来とされ、
少しくすみのある黄色。
「千歳緑(ちとせみどり)」は松の葉のような濃く暗い緑で、
四季に左右されず変わらぬ緑の葉を付け、
不変の象徴とされる松にあやかり、
千年も変わらぬ緑から千歳と付けられた縁起のよい色名です。
繊細な感覚で、多くの色を見分け、
色に自然や食べ物、動物、人物などの名前を付けて生活に取り入れてきた、
日本人の感性に驚かされます。
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