月に恋して
2020/09/16
秋になると空気が澄んで星々がとても綺麗に見えます。
中でもひときわ明るく輝く月を見ると、なぜか心の琴線に触れませんか。
他の星々と比べてとても大きくて明るい月は、
昔から私たちの生活に深く関わってきました。
日本古来の代表的な和歌集にも月が多く詠まれています。
明りが少なく暗かった平安時代の夜には、
満月の夜は月明りがとても明るく感じられ、
恋人や家族、友人等に思いを馳せたことでしょう。
「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出し月かも」
これは異国の地から月を見上げた阿倍仲麻呂が
若き日に日本で見た月の光景を思い出し、故郷を想う歌です。
飛行機がある現代では、海外旅行も昔ほど大変ではありませんが、
月は故郷の記憶を呼び起こさせてくれる特別な存在なのです。
東の空に浮かぶ大きな丸い月にロマンチックに
色々な想いを馳せながら過ごす夜も素敵ではないでしょうか。
貴方も月に恋してみませんか。
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